"それはキリスト教ですか？"それは、エマニュエル・スエーデンボーグが提供するアイデアに初めて出会ったときに、多くの人が最初に尋ねる質問の一つです。答えは簡単です。"そうだ、そうだ"

とはいえ、スウェーデンボルグの著作の中にある考え方は、様々な偽りや腐敗に陥った古いキリスト教会の誤った概念や慣習を一掃する、新しいキリスト教の基礎となるものでもあります。

メリアムウェブスターでは、キリスト教徒を "イエス・キリストの教えを信じる者 "と定義している。Dictionary.comも同様で、"a person who believed in Jesus Christ"; そして形容詞の形は "of, pertaining to, or derived from Jesus Christ or His teachings "と定義されています。

スウェーデンボルグの著作は、イエスがエホバご自身、すなわち人間の体に宿った神の魂を実際に具現化したものであったことを教えています。また、イエスの言葉や行為は、文字通りの記述として説得力があるだけでなく、霊的なレベルで理解されたときには、神的なトゥルーイスの無限性に満ちていることを教えています。それは確かに辞書の定義によれば「キリスト教」の思想になるだろう。

しかし、現代の用語では、「クリスチャン」はより狭い意味で使われることが多いです。根本的なプロテスタントは、「父なる神が御子イエスをこの世に遣わされ、究極の犠牲となって十字架上で人類のすべての罪を贖い、天国に行くためには、人々はその救いを受け入れなければならないと信じる者」と定義する傾向があります。スウェーデンボルグの著作は、神は一つであり、永遠に別個の御子は存在しなかったと述べています。第一に、神が誘惑され、それによって地獄と戦い、地獄の秩序を整えることができるようになったこと、第二に、神とのつながりを失いかけていた人々が、神を人間として再び見ることができ、神の教えと導きに心を開くことができるようになったことです。最後に、神を信じて戒律に従うことで救いが得られると言い、主に従う決意から、私たちは悪から目を背けて善を求めなければならないと言い、そうすれば、主は最終的に私たちを善を愛する状態にしてくださると言います。

このような基準では、多くの人は、その信念体系に非キリスト教的なレッテルを貼ることになる（そして貼る）。

スエーデンボルグの著作は、キリスト教について興味深い見解を示しています。一方では、キリスト教は、その正しい形で、人々を主と結びつけることができる最も優れた宗教であり、イエスを正しく神と見なしている宗教である、ということを明らかにしています。実際、スウェーデンボルグが出版した最後の著作には、「真のキリスト教宗教」、あるいは「真のキリスト教」というタイトルが付けられています（一部の翻訳では「真のキリスト教」）。その意図は、キリスト教を正しい軌道に乗せることであり、キリスト教を破壊して新しいことを始めることではないようです。

その一方で、キリスト教は三人に一人の神がいるという考えによって霊的に荒廃し、信仰だけによる救いの考えによってさらに荒廃したと言います。彼らは、キリスト教会の崩壊は福音書や黙示録で予言されており、18世紀にはキリスト教はイエス誕生時のユダヤ教と同じように精神的に空っぽになっていたと言っています。実際、スウェーデンボルグは主に召されて、古い教会の灰の中から新しいキリスト教が立ち上がり、最終的には主が意図されたものになるように、彼が書いたことを書いたと言われています。

しかし、スウェーデンボルグ（彼の神学書は1748年から1770年まで出版されています）の時代のキリスト教と現在のキリスト教を見てみるのも面白いし、当時と現在の世界を見てみるのも面白いと思います。三位一体や血による贖罪の考えを堅持しているにもかかわらず、多くの教会は教義の細かい点を重視せず、イエス様との個人的な関係を築き、「キリスト教生活」を送ることを重視するようになり、主を愛し、戒めを守ることにますます近づいています。世界は、君主制や貴族制から民主主義、平等、自由の世界へと移行し、人々は生まれた環境ではなく、何をしているかによって判断されます。私たちは新キリスト教の時代に生きているのでしょうか、そして２５０年間、それを知らずに生きてきたのでしょうか？

(Референци: 天界と地獄318, 319; 信仰の教義34; 真のｷﾘｽﾄ教180, 183, 206, 536, 632, 636, 681, 760, 761, 831, 836)

536.　宗教的確信から善を行う人は、キリスト教徒であっても、異教徒であっても、皆主によって受け入れられ、死後も歓迎されます。主は言われました。

「私が飢えているとき、あなたは食べさせてくれた。わたしが渇いているとき、あなたは飲ませてくれた。わたしが旅人だったとき、あなたは泊めてくれた。わたしが裸だったとき、わたしに着せてくれた。わたしが病気だったとき、見舞ってくれた。わたしが刑務所にいたとき、訪問してくれた。・・・わたしのいと小さき兄弟の中の一人にしたことは、わたしにしたのである。・・・祝福された者よ、来なさい。・・・世の初めから、あなた方のために備えられた国を受け継ぎなさい」(マタイ25:31以降)。

以上に新しいことを一つつけ加えます。宗教的確信から善を行う人、永遠のむかしから神には三つの位格(ペルソナ)があるという現代教会の教えを捨てる人、神の三一性を秩序づけて信仰に適用する人、救いの神である主に心を向ける人、新教会が教えていることを、意志をもって吸収する人は皆、以上の〈みことば〉に応じています。

(2)　宗教上の確信から仁愛を実行しない人たちは、心が鉄石のように硬く、頑固です。三人の神を最初拝みますが、やがて父だけになり、最後には、神はいません。救いの神である主についても、ヨセフと床を共にした結果生まれたマリヤの子と考え、神のおん子としては見ていません。それと同時に、新教会の善や真理を全部拒否し、龍の霊たちの仲間入りをし、かれらといっしょに砂漠か洞窟に追いやられます。そこは、キリスト教徒と呼ばれる人たちにとっては、最果(さいは)ての地です。新しい天界から切り離されて、しばらくすると罪を犯すようになり、地獄へやられます。

(3)　宗教上の愛を実践しない人、功績感からしか善はできないと信じて、善を行わない人の運命は、以上の通りです。かれらはヤギの群れに合流します。「ヤギ」とは、ヒツジが行っていることを行わないため呪われ、悪魔とその使いたちに備えられた永遠の火に投げ込まれた人たちのことです(マタイ25:41以降)。以上の引用箇所では、悪いことをしたからではなく、善いことをしなかったからです。宗教的確信から、善を行わない人は、悪を行うことになります。なぜなら、

「だれも二人の主人に仕えることはできない。一方を憎み、他方を愛するからで、一方の肩をもち、他方をうとんじるからである」(マタイ6:24)。

イザヤを通して、エホバは言われます。

「あなた方は身を洗って、清くなり、わたしの目の前から、あなた方悪い行いを除き、悪を行うことをやめ、善を行うことを学びなさい。・・・たとえあなた方の罪が緋のようであっても、雪のように白くなる。紅のように赤くても、羊の毛のようになる」(イザヤ1:16-18)。

エレミヤに向かっては、

「エホバの家の門に立ち、そこでこの言葉をのべて言いなさい。・・・万軍のエホバ、イスラエルの神はこう言われる。あなた方の道、あなた方の行いを改めなさい。・・・あなた方は、『これはエホバの神殿だ。・・・これはエホバの神殿(すなわち教会のこと)だ』という偽りの言葉に頼ってはいけない。・・・あなた方は、盗み、殺し、偽り誓っていながら、わたしの名で呼ばれるこの家に来て、わたしの前に立ち、すべて憎むべきことを行いつつも、『われらは救われた』と、よくも言える。・・・この家は、盗賊の巣になってしまったのか。わたしはそれを見てきたのだと。エホバの〈みことば〉である」(エレミヤ7:2-4、9-11)。