真(ほんとう)のキリスト教 # 3

By ემანუელ შვედენბორგი

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3.〈新しい天界〉と〈新しい教会〉の信仰についての細目(さいもく)

エホバなる神は、愛そのもので英知そのもの、善そのもので真理そのものにましまし、神としての真理からみて〈みことば〉です。〈みことば〉は、神のもとにある神です。世に下って人間性をとられました。それは天界にある全てのもの、地獄にある全てのもの、教会にある全てのものに、秩序を回復なさるためでした。当時、地獄の力は天界の力にまさり、地上では悪人の力が善人の力にまさって、あらゆるものの破滅にいたる危機が、目前に迫っていました。

神エホバは、神の真理である〈ご自身の人間性〉を通して、来るべきこの破滅 damnatio をみずから担い sustulit 、天使と人類をあがなわれました。こうして、ご自身の人間性のうちに、〈神の真理〉と〈神の善〉を、つまりは〈神の英知〉と〈神の愛〉を、ひとつになさいました。ということは、ご自身の人間性の栄化にともない、またその栄化を通して、永遠のむかしからそうであった〈みずからの神性〉に、もどられたのです。次のヨハネによる福音書が意味しているのは、そのことです、

「〈みことば〉は神とともにあった。〈みことば〉は神であった。・・・そして〈みことば〉は肉体となった」(ヨハネ1:1-14)。また、

「わたしは、父から出てこの世に来たが、またこの世を去って、父のみもとに行く」(ヨハネ16:28)。また、

「さらに神の子がきて、真理を知る知力をわたしたちに授けてくださったことも知っている。そしてわたしたちは、真理のうちにおり、おん子イエス・キリストのうちにいる。このかたは真の神であり、永遠のいのちである」(Ⅰヨハネ5:20)。

ここで分かることは、主がこの世に来られなかったら、救われる人はだれもいないということです。これは現在でも同じです。主が〈みことば〉である〈神の真理〉として、この世に来られなかったら、救われる人は、だれもいないでしょう。

(2) 人間の側(がわ)から見た信仰箇条は次のとおりです。

① 神はただおひとりで、そのなかに三一性があります。そしてその神は、主なる神・救い主イエス・キリストです。

② 人を救いに導く信仰とは、その主を信じることです。

③ 悪は、悪魔のもの、悪魔から来るものである以上、避けなくてはなりません。

④ 善は、神のもの、神から来るものである以上、行わなくてはなりません。

⑤ 以上は、人間が自分で自発的にやるつもりで実行しなくてはなりませんが、他方それを実行されるのは、人のなかで、人を通してなさる、主のみわざであることも、信じなくてはなりません。

以上の①と②は、信仰にかんすること、③と④は愛にかんすることです。

⑤は、愛と信仰の結びつきで、結局は、主と人間との結びつきを示します。

  
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