天界の秘義#435

作者: エマニュエル・スウェデンボルグ

この節の研究

  
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435. ここでの「人とその妻」は、新しい教会です。新しい教会というと、以前「アダとチラ」が意味したもので、これは文字上の意味では、だれも分かりませんし、結論付けることもできません。というのは、「人とその妻」は、以前は、最古代教会とその子孫を意味していました。しかし内的意味からそれが確認されます。それと同時に、次章の第3, 4節で、すぐ「人とその妻は、セツを産んだ」と再度記されます。しかしこれは全く違った言葉を使っており、そこでは最初の最古代教会の子孫が意味されています。ここで同じことを意味するのなら、反復する必要がなかったはずです。

1章では、人間の創造、地の実り、家畜の繁殖を扱い、第2章でも、それと同様なことを扱いました。それは前述したように、最初霊的人間の創造を述べ、次の章では天的人間の創造を述べました。同一の人物や事件の繰り返しがありますが、一つの箇所での言及と、別の箇所での言及とは意味が違います。どんな意味かは、内的意味によらなくては、だれにも分かりません。このような連続があって、「人とその妻」が意味するのは、教会であることが分かります。つまり従来の教会と、それから生まれる新しい教会の関係を示す共通概念なのです。

  
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Many thanks to Arcana Press for their permission to use this translation online.