883. 「ハトは夕方になって、かれのもとに帰ってきた」とは、わずかながら見え始めたという意味です。「夕方になって」とは、早朝の黎明を表します。それは前第8節にある「夕方」という言葉から分かります。
夕方については、創世記第1章で「夕となり、また朝となった」が六回繰り返されているのを参照してください。「夕方」とは、再生を表す単語で、まだ陰にある状態、すなわち人の中に、光がわずかに見え始めたばかりの状態です。朝については、第13節にあるように、「箱舟のおおいを取り除いて、見た」とあります。「夕方」は早朝の黎明期を表し、ユダヤ教会では、夕方について再三言及します。安息日とその祝祭は、夕方から始まりました。「夕方」になって、聖なる灯火に点すよう、アロンに命じられていました(出エジプト 27:21参照)。


